格安SIMとは?
そもそもSIMカードって何?
SIM(Subscriber Identity Module)カードとは、携帯電話やモバイルWi-Fiルーターの中に入っているICカードのことです。
加入者(Subscriber)を特定するためのID番号が記録されています。
加入者の特定だけでなく、SIMカードがないと、携帯電話は通信することができません。
通信に必要なのに、自分では入れたことがないという人もいるかと思います。それは、キャリアで携帯を購入した場合、スタッフが装着してから渡してくれているからなのです。
格安SIMとは?
格安SIMとは、MVNOと呼ばれる、格安SIMを販売している業者が大手通信キャリアより安い価格で提供しているSIMカードのことです。
MVNOとは、Mobile Virtual Network Operatorの略で、自分自身で通信設備を持たずに、NTTドコモやKDDIなどから回線をまとめて借り、それを小口に分けて契約者に提供している業者のことです。
MVNOが安く提供できるのは、
1.回線をまとめて借りていること
2.実店舗を持たないなど販売するコストを削減していること
3.データ通信量や通信速度を抑えていること
などが要因です。
格安SIMのメリット・デメリット
メリット
1.月額料金が安くなる
あなたはスマートフォンの代金に毎月どれだけ払っていますでしょうか。格安SIMに変更した場合は、データ容量にもよりますが、月額2,000円も出せば十分に利用することができます。
もし、データ容量が1GBで、通話もLINEを使うからいらないという場合は月額数百円で利用することができます。
2.2年縛りがない
キャリアの携帯を契約していると、2年ごとの更新月に解約しないと違約金を支払う必要があります。格安SIMでは、一部を除いて最低利用期間以降は違約金を支払う必要がありません。
3.プランがシンプル
格安SIMはキャリアの携帯のように、このオプションとこのオプションに契約することによって、この割引が受けられます、といった複雑な料金体系をしていません。
基本はデータ通信容量が何GBか、通話の必要があるかで料金が決まります。あとは、この料金に訪問サービスやかけ放題などのオプションを付ければ、そのオプションの代金が上乗せられるという形です。
4.今の電話番号をそのまま引き継げる
docomoからauに契約を変えるときに電話番号を引き継げるように、MNPを利用して格安SIMに変更しても電話番号を引き継ぐことができます。
デメリット
1.初期設定を自分でやる必要がある
格安SIMが届いた後に、実際に自分のスマホで使えるようにするには自分で初期設定をする必要があります。
以下のコンテンツに初期設定の方法をまとめていますので、参考にしてください。
格安SIM初期設定の方法Android編
格安SIM初期設定の方法iPhone編
2.実店舗で相談をしづらい
コストを下げるため、実店舗を運営している事業者は少なくなっています。スマホに何かがあった時や分からないことがあった時に、店舗で相談することができません。公式サイト上でのチャットやメール、電話で相談することになります。業者によっては、訪問サービスをオプションで付けている場合もあります。
3.通話料が高い(高かった)
格安SIMは通話料金がプランの料金に含まれていない場合が多く、割引がない21.6円/30秒の料金がかかります。通話を多くする人はキャリアの料金プランの方が安くなる場合があります。ただ、通話料に関しては、MVNO各社が10分以内などの制限は付きますが、かけ放題を提供し始めたり、プレフィックスを用いて通話料が半額になるアプリの提供を始めたりすることで以前よりも料金が下がっています。
4.混雑時に通信速度が遅い
朝の通勤時間やお昼の時間など、多くの人が利用して回線が混雑する時間帯は通信速度が遅くなります。格安SIMの中でも通信が比較的安定している業者はありますので速度が気になる方は、その中から選ぶようにしてください。
まとめ
格安SIMの最大のメリットは名前の通り、月額料金が安くなることです。
月額5,000円安くなれば、年間で6万円も安くなります。
スマホで通話をほとんどせず、スマホを利用するのはLINEとちょっとした調べものだけという人は格安SIMに切り替えても特に不自由しないと思います。
そういう方は、格安でスマホを使えるようになります。
一方で、通話を多くする人や外で動画をよく見る人は、料金が逆に高くなったり通信速度が遅くて動画がまともに見られなかったりして不満が残る結果になる場合があります。