よく登山をする人や山間部に住んでいる人にとって、山間部でも電波をつかむのか否かは重要なことだと思います。はたして格安SIMは山間部でもつながるのでしょうか。

対応エリアは大手キャリアと同じ

格安SIMは、大手キャリアの回線を借りて利用しているので対応しているエリアは大手キャリアと同じです。ドコモがつながるエリアであれば、ドコモの回線を借りている格安SIMもつながりますし、auがつながるエリアであれば、auの回線を借りている格安SIMもつながります。

○ドコモ回線を借りている主要な格安SIM(MVNO)
楽天モバイル、IIJmio、NifMo、BIGLOBE mobile、OCNモバイルONE、mineo、LINE mobile、イオンモバイル、DMMモバイル、b-mobile、U-mobile、nuroモバイルなど

○au回線を借りている主要な格安SIM(MVNO)
UQ mobile、IIJmio、mineo、BIGLOBE mobileなど

○ソフトバンク回線を借りている主要な格安SIM
b-mobile S、U-mobile S、nuroモバイルなど

ただし、注意点としてau回線を借りている格安SIMは3G回線が通信に使えないので、LTEがつながらないと予想されるエリアによく行くのであれば避けた方が良いでしょう。また、次に書きますが、格安SIMではなくスマートフォン本体が対応しているバンド（周波数帯）に気を使う必要があります。

スマホの対応バンド（周波数帯）に気を付けよう

格安SIMのサービスエリア内であっても、スマートフォンがそのエリアで通信に使うバンド（周波数帯）に対応していないと通信することができません。キャリアで購入したスマホを同じ回線を利用する格安SIMでもそのまま利用する場合やSIMフリーのiPhoneを使う場合は考えなくても大丈夫ですが、その他のSIMフリースマホを利用する場合は対応バンドにも気を配る必要があります。

SIMフリースマホは対応バンドに気を付けよう

スマホの対応バンドは、スペック表などで確認することができます。通信方式や周波数帯（バンド）などの項目に対応しているバンドがかかれています。記載が見当たらない場合は、「（スマホの端末名）　対応バンド」などと検索すれば、探し出すことができると思います。

以下、3大キャリアが利用するバンドを記します。ただし、3G回線については、au回線利用の格安SIMで利用することはできないので、auの記載は省略します。

まずはLTEの使用周波数帯についてまとめます。山間部での使用を目的とするのであれば、800MHzなどの低い周波数に対応しているか否かが重要となります。（ドコモ：バンド19、au：バンド18/26、ソフトバンク：バンド8）

次に、3G回線の使用周波数帯についてまとめます。au回線の格安SIMは3G回線を利用できないので省略しています。また、ドコモ、ソフトバンクの3G回線はW-CDMA(UMTS)という規格のものを使っています。auはCDMA2000と別の規格です。3G回線についても、山間部で使用するのであればLTEと同様800MHz、900MHzの低い周波数に対応していることが重要となります。

山間部ではドコモ系の格安SIMが有利？

少し古いデータではありますが、登山情報サイト「Yamakei Online」によると、日本百名山の山小屋における携帯電話の電波状況は、ドコモが優位といえる状況だということです。しかし、すべての山でドコモが優位というわけではなく、auのみがつながるといった山小屋も存在しています。ただし、前述のとおりau回線の格安SIMは3G回線が利用できないという問題を抱えています。

Yamakei Onlineのデータは山小屋での計測データなので、道中やその他地域のつながりやすさについてはわかりません。地域によってはauやソフトバンクのほうがつながりやすいということもあり得ます。利用する地域について、電波が届くかどうかについては、キャリアの公式サイトで確認してください。

• ドコモサービスエリア
• auサービスエリア
• ソフトバンクサービスエリア

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