料金が安くなるのなら格安SIMに変更しよう、でもスマホ端末はどのように用意したらよいかわからない、と二の足を踏んでいる方もいるのではないかと思います。そこで、スマホ端末はどのように用意すればよいのか紹介したいと思います。
端末の用意の仕方
1.端末セットで販売しているスマホを購入する
ドコモやauなどのキャリアで機種変更するときと同じように、格安SIMの業者でセットで売られている端末を購入するのが簡単です。後ほど説明しますが、格安SIMはどのスマホ端末でも使えるというわけではありません。しかし、セットで売られている端末であれば、難しいことを考える必要がなく、確実に使えるスマートフォンを買うことができます。
また、セットで購入すると端末の購入補助として端末の代金を割り引いたり、キャッシュバックがあったりするので、スマホの端末を定価よりも安く購入することができます。オプションの端末補償もセットで購入したスマホに限る場合が多いので、初心者はセット販売のスマホ端末を購入するのがおすすめです。
2.今利用している端末をそのまま使う
格安SIMは今利用している端末をそのまま使うこともできます。現在、キャリア販売のスマートフォンを利用している場合、その販売元のキャリアから回線を借りている格安SIMであれば、そのままの端末で格安SIMを利用することができます。SIMカードの大きさだけ間違えないようにしましょう。「端末名 SIMサイズ」などで検索すれば確認できます。
ただし、ドコモ販売以外のスマホを利用している場合や別のキャリアの回線を借りている格安SIMを利用する場合は少し注意が必要です。
まず、au販売のスマホをそのまま利用したい場合は、auから回線を借りている格安SIMであってもSIMロック解除が必要な場合が多いです。ドコモの場合、ドコモ回線を借りている格安SIMを入れるときはSIMロック解除の必要はないのですが、auの場合は2017年7月末まではMVNO(格安SIMを提供している業者)向けのロックもかかっていたため、VoLTE SIMを利用する場合はauの回線を借りている格安SIMであってもSIMロック解除が必要となります。2017年8月以降に発売された端末をau回線を借りている格安SIMで使う場合は、SIMロック解除は不要です。
次に、ソフトバンク販売のスマホをソフトバンク回線の格安SIMでそのまま使う場合です。この場合の注意点は、選択肢が限られてしまうことです。特にソフトバンクのAndroid端末は、SIMロック解除せずに使えるのはnuroモバイルくらいしかありません。iPhoneの場合はnuroモバイルの他に、b-mobile S、U-mobile S、QTモバイルなどの選択肢が存在します。選択肢を広げたい場合は、SIMロック解除が必要となります。
最後に、別のキャリアの回線を借りている格安SIMを利用する場合です。この場合は、スマホの対応周波数が通信に使う周波数とあっているのか確認する必要があります。3キャリアともが利用している周波数帯はあるので、都市圏などでは全く使えないということはあまりありませんが、山間部やビル街のビルの中などは電波をつかみにくい可能性があります。
変更後 | ||||
---|---|---|---|---|
docomo系 | au系 | Softbank系 | ||
現在 | docomo | ◎ | △ | △ |
au | △ | ○ | △ | |
Softbank | △ | △ | ○ |
◎:そのまま利用可能、○:SIMロック解除が必要な場合あり、△:SIMロック解除をすれば使えるが、Androidは電波を掴みにくい
3.家電量販店やオンラインストアなどでSIMフリースマホを手に入れる
端末を自由に選びたい場合は、ヤマダ電機、ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの家電量販店やAmazonなどのオンラインストアでSIMフリーの端末を購入することとなります。iPhoneを使いたい場合は、Apple Storeで購入しましょう。
家電量販店は購入できる機種に限りはありますが、実際に操作してみて操作感や重さなどを確認したり、店員におすすめを聞いたりすることができます。ネット通販では、ある程度マイナーな端末でも買うことができますが、操作感や重さはレビューや口コミを読んでイメージするしかありません。
SIMフリースマホを購入する際の注意点としては、利用したいSIMの周波数に対応しているか確認する必要があることです。利用したいSIMが固まっている場合は、その格安SIMの公式サイトで動作確認端末を確認し、その中にあるスマートフォンを購入すれば確実でしょう。
また、SIMカードのサイズを間違えるとそもそもセットできないので、どのサイズのSIMを契約すればよいか事前に確認しましょう。