大手キャリアと比べて料金が安いことが人気の格安SIM。固定費削減に大いに役立っているのは嬉しいですが、気になるのは実際の使い勝手だと思います。
よく言われるのは「格安SIMは通信速度が遅い」という話。
実際のところはどうなのか調べるために、格安SIMを20社以上使ってきた筆者が人気の格安SIM17回線の通信速度を比較してみました。
さらに、最近話題になっている大手キャリアのサブブランド「ahamo」「povo」「LINEMO」にくわえて、大手キャリア進出を果たした「楽天モバイル」についても調査してみました。
格安SIMをどれにしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
<著者紹介>
とくめい
沖縄在住のWEBライター/ブロガー。スマホやタブレットなどのモバイルガジェットをはじめ、
格安SIMの料金や速度比較、初心者向けのハウツー記事などを執筆しています。格安SIMを20枚以上契約しており、
様々な利用用途から最適な料金プランを提案します。
目次
通信速度の調査方法
調査を始める前に、まずは今回の測定方法について紹介します。
インターネット回線の速度は通信する場所や時間帯、利用する端末や混雑状況によって変動します。
例えば、平日昼間の休憩時間にあたるお昼12時台や、家に帰ってプライベートな時間を過ごす夕方から深夜にかけては混雑しやすい時間帯となり、通常時と比べて速度が出にくくなります。
都市部のターミナル駅やショッピングモールなど、人が極端に密集する場所においては接続が不安定になったり、アンテナが立っているのにネットにつながらない「パケ詰まり」が起きることがあります。
このように、通信速度は調査環境によって大きく左右されるため、今回紹介する測定結果はお住いの地域や利用条件に当てはまらない可能性があります。その時はお住まいの地域の口コミなどを参考にしてみてください。
測定場所 | 沖縄県 那覇市周辺 |
---|---|
測定時間帯 | 朝8時~9時、昼12時~13時、夜19時~20時 |
測定方法 | Speedtest.netで速度を3回測定。平均値を値とする。 5GMarkで完全テスト(Full Test)を1度行い、動画やウェブサイト閲覧の制限を確認する。 |
測定端末 | au AQUOS sense 3 basic SHV48×20台 |
測定回線 |
|
各会社の速度測定には、スピードテストアプリの「Speedtest.net」と「5GMark」を使用します。
Speedtest.netでは3回測定した平均値を値として使用します。5GMarkは1回ごとの通信量が大きいため、朝・昼・夜の1回のみ計測しています。
5GMarkは、WebサイトおよびYouTubeの読み込み時間を計測して数値化し、より体感に近いスコアを表示できるアプリです。こちらは1回ごと通信量が多く、データ容量を使い切る可能性があるため、朝・昼・夜の1回ずつ測定しています。
また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を考慮し、測定は沖縄県那覇市にある筆者の自宅で行いました。調査日は2021年6月18日(金)、測定に使用した端末はAQUOS sense 3 basic SHV48(SIMロック解除済)を20台用意しました。
格安SIMの17回線+オンライン専用ブランドの通信速度を比較
ここからは実際に測定した結果と、下り・上り・5GMark結果のランキングを5位まで掲載しています。
朝9~10時帯の測定結果
まずは比較的速度の出やすい朝の9時~10時帯の結果から見ていきましょう。
新型コロナウイルスの影響により、リモートワークが普及し、通勤ラッシュが減ったことで速度も安定して出ています。
ping | 下り | 上り | 5GMark | |
---|---|---|---|---|
ahamo | 49ms | 51.54Mbps | 68.92Mbps | 22,522 |
povo | 54ms | 163.96Mbps | 10.76Mbps | 61,359 |
UQ mobile | 84ms | 69.47Mbps | 10.18Mbps | 70,239 |
LINEMO | 65ms | 23.06Mbps | 10.57Mbps | 11,032 |
楽天モバイル | 48ms | 47.84Mbps | 81.31Mbps | 20,249 |
ワイモバイル | 56ms | 74.74Mbps | 31.70Mbps | 20,519 |
IIJmio Dプラン | 62ms | 36.10Mbps | 15.98Mbps | 20,141 |
IIJmio Aプラン | 84ms | 62.69Mbps | 10.83Mbps | 23,045 |
mineo Dプラン | 62ms | 36.96Mbps | 20.16Mbps | 26,735 |
mineo Aプラン | 68ms | 86.10Mbps | 10.77Mbps | 7,802 |
mineo Sプラン | 74ms | 47.72Mbps | 19.53Mbps | 9,896 |
nuroモバイル Dプラン | 81ms | 34.97Mbps | 26.79Mbps | 17,786 |
nuroモバイル Sプラン | 77ms | 15.22Mbps | 25.14Mbps | 10,370 |
b-mobile S 190PadSIM | 75ms | 79.44Mbps | 26.56Mbps | 29,447 |
y.u mobile | 93ms | 80.02Mbps | 11.42Mbps | 44,159 |
OCNモバイルONE | 89ms | 46.13Mbps | 22.55Mbps | 18,888 |
Linksmate | 76ms | 34.55Mbps | 10.47Mbps | 15,201 |
エキサイトモバイル | 69ms | 39.02Mbps | 14.31Mbps | 21,099 |
BIGLOBE Dプラン | 88ms | 58.33Mbps | 26.71Mbps | 14,638 |
BIGLOBE Aプラン | 88ms | 32.03Mbps | 11.36Mbps | 13,347 |
20社の平均値 | 72ms | 55.99Mbps | 23.30Mbps | 23,924 |
20社の平均値は「ping 72ms」「下り 55.99Mbps」「上り 22.30Mbps」「5GMark 23,924」という結果に。昼や夜の測定結果と比べて全体的に速度が速く、アプリのダウンロードや動画の読み込みもサクサク快適に行えました。
中でも速度が速かったのはahamo、povo、LINEMOといった大手キャリアのオンライン専用ブランドです。申し込みやサポートをオンライン専用と割り切った対応にすることで、通信量を安く・大容量のプラン提供ができています。
従来の格安SIMとは異なり、大手キャリアの高品質なネットワークをそのまま使うことができます。格安SIMにありがちな混雑時の速度低下が非常に少ないことが特徴です。
▼下り平均速度のトップ5
1位:povo(163.96Mbps)
2位:mineo Aプラン(86.10Mbps)
3位:y.u mobile(80.02Mbps)
4位:190PadSIM(79.44Mbps)
5位:ワイモバイル(74.74Mbps)
▼上り平均速度のトップ5
1位:LINEMO(81.31Mbps)
2位:ahamo(68.92Mbps)
3位:ワイモバイル(31.70Mbps)
4位:nuroモバイルDプラン(26.79Mbps)
5位:BIGLOBEモバイルDプラン(26.71Mbps)
▼5GMarkのトップ5
1位:UQ mobile(70,239)
2位:povo(61,359)
3位:y.u mobile(44,159)
4位:190PadSIM(29,447)
5位:mineo Dプラン(26,735)
昼12時~13時帯の測定結果
昼12時~13時に当たるランチタイムでは、休憩時間にスマホを使う人が多くなり回線が混雑しやすい時間帯です。帯域の余裕がない格安SIMでは、多くの回線が下り・上りともに速度低下が見受けられました。
ping | 下り | 上り | 5GMark | |
---|---|---|---|---|
ahamo | 69ms | 47.35Mbps | 19.47Mbps | 21,273 |
povo | 52ms | 129.19Mbps | 9.98Mbps | 30,380 |
UQ mobile | 82ms | 63.79Mbps | 7.53Mbps | 34,199 |
LINEMO | 64ms | 17.32Mbps | 13.28Mbps | 10,260 |
楽天モバイル | 79ms | 74.69Mbps | 23.06Mbps | 44,171 |
ワイモバイル | 72ms | 65.30Mbps | 14.68Mbps | 30,053 |
IIJmio Dプラン | 113ms | 2.00Mbps | 22.10Mbps | 3,624 |
IIJmio Aプラン | 82ms | 2.84Mbps | 10.55Mbps | 3,626 |
mineo Dプラン | 98ms | 2.99Mbps | 24.15Mbps | 10,870 |
mineo Aプラン | 67ms | 4.14Mbps | 6.95Mbps | 7,386 |
mineo Sプラン | 88ms | 4.98Mbps | 20.73Mbps | 2,873 |
nuroモバイル Dプラン | 99ms | 2.35Mbps | 16.02Mbps | 14,137 |
nuroモバイル Sプラン | 83ms | 1.43Mbps | 19.19Mbps | 8,788 |
b-mobile S 190PadSIM | 76ms | 71.05Mbps | 16.59Mbps | 41,812 |
y.u mobile | 90ms | 43.93Mbps | 14.42Mbps | 33,570 |
OCNモバイルONE | 89ms | 36.93Mbps | 13.91Mbps | 3,681 |
Linksmate | 82ms | 4.35Mbps | 12.13Mbps | 9,514 |
エキサイトモバイル | 120ms | 2.74Mbps | 17.74Mbps | 6,391 |
BIGLOBE Dプラン | 90ms | 3.46Mbps | 15.77Mbps | 1,893 |
BIGLOBE Aプラン | 190ms | 2.79Mbps | 6.88Mbps | 3,064 |
20社の平均値 | 89ms | 29.18Mbps | 15.26Mbps | 17,428 |
そんな状況でも朝と変わらず速かったのは、povoやLINEMOなどオンライン専用ブランドと、UQモバイルやワイモバイルなど大手キャリアのサブブランドに当たる2社。
特にpovoでは下り120Mbps以上を記録し、圧倒的な速度差を見せてくれました。大手キャリアのプランと遜色ない速度を格安で利用できるのは大きなメリットと言えそうです。
上りの速度を見るとmineoやIIJmioも健闘しています。格安SIMの中でも利用者の多い2社ですが、混雑時になると下りの通信速度が落ちやすいのが惜しいところです。
▼下り平均速度のトップ5
1位:povo(129.19Mbps)
2位:LINEMO(74.69Mbps)
3位:190PadSIM(71.05Mbps)
4位:ワイモバイル(65.30Mbps)
5位:UQ mobile(63.79Mbps)
▼上り平均速度のトップ5
1位:mineo Dプラン(24.15Mbps)
2位:LINEMO(23.06Mbps)
3位:IIJmio Dプラン(22.10Mbps)
4位:mineo Sプラン(20.73Mbps)
5位:ahamo(19.47Mbps)
▼5GMarkのトップ5
1位:LINEMO(44,171)
2位:190PadSIM(41,812)
3位:UQ mobile(34,199)
4位:y.u mobile(33,570)
5位:ワイモバイル(30,380)
夜19時~20時帯の測定結果
夜は仕事終わりの19時台に測定しました。昼休みと同様に混雑し始める時間帯になりますが、ブラウザやマップアプリで調べ物をしたり、SNSでタイムラインの閲覧・画像や動画のアップロードも問題なくこなせます。
ping | 下り | 上り | 5GMark | |
---|---|---|---|---|
ahamo | 77ms | 23.77Mbps | 7.38Mbps | 16,546 |
povo | 52ms | 127.90Mbps | 11.08Mbps | 18,691 |
UQ mobile | 79ms | 101.91Mbps | 11.04Mbps | 65,742 |
LINEMO | 63ms | 20.32Mbps | 13.02Mbps | 10,428 |
楽天モバイル | 75ms | 37.59Mbps | 19.45Mbps | 10,374 |
ワイモバイル | 76ms | 45.37Mbps | 8.93Mbps | 17,028 |
IIJmio Dプラン | 138ms | 3.93Mbps | 15.53Mbps | 9,453 |
IIJmio Aプラン | 83ms | 36.92Mbps | 11.21Mbps | 25,941 |
mineo Dプラン | 105ms | 18.38Mbps | 15.65Mbps | 2,732 |
mineo Aプラン | 110ms | 21.78Mbps | 9.92Mbps | 3,263 |
mineo Sプラン | 109ms | 20.22Mbps | 0.15Mbps | 2,043 |
nuroモバイル Dプラン | 80ms | 24.53Mbps | 13.53Mbps | 15,156 |
nuroモバイル Sプラン | 71ms | 5.93Mbps | 19.97Mbps | 6,721 |
b-mobile S 190PadSIM | 76ms | 66.04Mbps | 18.07Mbps | 25,771 |
y.u mobile | 91ms | 28.07Mbps | 6.76Mbps | 10,328 |
OCNモバイルONE | 95ms | 65.21Mbps | 6.60Mbps | 9,784 |
Linksmate | 83ms | 40.40Mbps | 12.89Mbps | 26,007 |
エキサイトモバイル | 121ms | 5.03Mbps | 16.40Mbps | 3,941 |
BIGLOBE Dプラン | 88ms | 23.10Mbps | 10.21Mbps | 6,258 |
BIGLOBE Aプラン | 193ms | 31.79Mbps | 10.66Mbps | 5,018 |
20社の平均値 | 93ms | 37.41Mbps | 11.92Mbps | 14,561 |
夜の平均速度ではOCNモバイルONEやLinksMateなどドコモ回線の格安SIMが健闘していました。筆者の住んでいる環境では、auやソフトバンク回線が有利になる傾向がありますが、ドコモ回線の中では混雑時でも中速を維持しています。
5GMarkのスコアではLinksMateが2位にランクイン。LinksMateはゲームに特化したプランが特徴ですが、ドコモ回線の中ではトップクラスに回線速度が安定しています。ゲーマーのみならず、通信速度を求める一般ユーザーにもオススメです。
▼下り平均速度のトップ5
1位:povo(127.90Mbps)
2位:UQ mobile(101.91Mbps)
3位:190PadSIM(66.04Mbps)
4位:OCNモバイルONE(65.21Mbps)
5位:ワイモバイル(45.37Mbps)
▼上り平均速度のトップ5
1位:nuroモバイル Sプラン(19.97Mbps)
2位:LINEMO(19.45Mbps)
3位:190PadSIM(18.07Mbps)
4位:エキサイトモバイル(16.40Mbps)
5位:mineo Dプラン(15.65Mbps)
▼5GMarkのトップ5
1位:UQ mobile(65,742)
2位:LinksMate(26,007)
3位:IIJmio Aプラン(25,941)
4位:190PadSIM(25,771)
5位:povo(18,691)
1日の平均値・総括
朝・昼・夜の測定結果を平均をもとにランキングを出してみました。
ping | 下り | 上り | 5GMark | |
---|---|---|---|---|
ahamo | 65ms | 40.89Mbps | 31.93Mbps | 20,114< |
povo | 53ms | 140.35Mbps | 10.61Mbps | 36,810 |
UQ mobile | 82ms | 78.39Mbps | 9.58Mbps | 56,727 |
LINEMO | 64ms | 20.23Mbps | 12.29Mbps | 10,573 |
楽天モバイル | 67ms | 53.37Mbps | 41.27Mbps | 24,931 |
ワイモバイル | 68ms | 61.80Mbps | 18.43Mbps | 22,533 |
IIJmio Dプラン | 104ms | 14.01Mbps | 17.87Mbps | 11,073 |
IIJmio Aプラン | 83ms | 34.15Mbps | 10.86Mbps | 26,537 |
mineo Dプラン | 88ms | 19.44Mbps | 19.99Mbps | 13,446 |
mineo Aプラン | 82ms | 37.34Mbps | 9.21Mbps | 6,150 |
mineo Sプラン | 90ms | 24.31Mbps | 13.47Mbps | 4,937 |
nuroモバイル Dプラン | 86ms | 20.61Mbps | 18.78Mbps | 15,693 |
nuroモバイル Sプラン | 77ms | 7.53Mbps | 21.43Mbps | 8,626 |
b-mobile S 190PadSIM | 76ms | 72.18Mbps | 20.41Mbps | 32,343 |
y.u mobile | 91ms | 50.67Mbps | 10.87Mbps | 29,352 |
OCNモバイルONE | 91ms | 49.42Mbps | 14.35Mbps | 10,784 |
Linksmate | 80ms | 26.43Mbps | 11.83Mbps | 16,907 |
エキサイトモバイル | 103ms | 15.60Mbps | 16.15Mbps | 10,477 |
BIGLOBE Dプラン | 89ms | 28.30Mbps | 17.56Mbps | 7,596 |
BIGLOBE Aプラン | 157ms | 22.20Mbps | 9.63Mbps | 7,143 |
20社の平均値 | 85ms | 40.86Mbps | 16.83Mbps | 18,638 |
1日を通して速度が速かったpovo、LINEMO、UQ mobile、ワイモバイルは、大手キャリアと遜色のない速さを時間帯問わずキープしていました。通信速度の遅さにイライラしたくない人にオススメです。
▼下り平均速度のトップ5
1位:povo(140.35Mbps)
2位:UQ mobile(78.39Mbps)
3位:190PadSIM(72.18Mbps)
4位:ワイモバイル(61.80Mbps)
5位:LINEMO(53.37Mbps)
▼上り平均速度のトップ5
1位:LINEMO(41.27Mbps)
2位:ahamo(31.93Mbps)
3位:nuroモバイル Sプラン(21.43Mbps)
4位:190PadSIM(20.41Mbps)
5位:mineo Dプラン(19.99Mbps)
▼5GMarkのトップ5
1位:UQ mobile(56,727)
2位:povo(36,810)
3位:190PadSIM(32,343)
4位:y.u mobile(29,352)
5位:LINEMO(24,931)
通信速度が速い格安SIM+オンライン専用ブランド7選
今回の測定結果をもとに、通信速度が早い格安SIM5社と大手キャリアのオンライン専用ブランド3社の特徴とオススメポイントをご紹介します。
UQ mobile
UQ mobileはauのサブブランドです。通信速度が混雑時でも安定しており、サービス開始当初からずっと快適に使っています。
料金プランはデータ容量別に3種類から選べる「くりこしプラン」となっており、その名の通り余ったデータ容量を翌月末まで繰り越せるのが特徴です。
家族割などはありませんが、auでんき・UQでんきとセット契約で、Sプランが980円から使える「でんきセット割」が利用できます。
全国のauショップ、UQ取扱店でサポートを受けることができ、格安SIM初心者でも安心して申し込めます。
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povo
povoはauのオンライン専用ブランド。データ容量が20GB使えて月額2,728円と非常に安く、大手キャリアの高品質な高速データ通信が使えるプランです。申込み手続きやアフターサポートをオンラインに限定し、サポートコストを抑えて格安を実現しています。
通話定額やデータ使い放題のオプションを用意しており、必要なときに必要なだけ「トッピング」する仕組みはシンプルで分かりやすく、誰にでも便利に使えると思います。
データ使い放題オプションは24時間につき220円で利用可能です。1ヶ月単位ではなく24時間ごとにオプションを追加できるので、休日に映画を観たり大容量のデータをダウンロードするときなど、ここぞ!という時に利用するとデータ使用量を節約できます。
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ワイモバイル
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランド。ヤフープレミアム会員特典が無料で使えたり、ヤフー関連のサービスと連携することでポイント還元額がアップします。
料金プランはデータ容量が3つから選べる「シンプルS/M/L」です。家族割や光回線とのセット割が強力で、1回線につき1,188円の割引が適用されます。2021年8月からは余ったデータ容量の繰り越しと「データ増量オプション」の容量が追加され、ますます使いやすくなります。
全国のワイモバイルショップで回線や端末の申込み、故障や紛失などトラブル時にサポートを受けることができます。
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LINEMO
LINEMOはソフトバンクのオンライン専用ブランド。データ容量20GBで月額2,728円のプランです。LINEのギガフリーとLINE クリエイターズスタンプが使い放題のベーシックコース(月額240円)が無料で使えます。
以前はMVNOとしてLINEモバイルを提供していましたが、ソフトバンクがLINEモバイルを吸収合併したことでソフトバンクのブランドとしてリニューアルしました。
大手キャリアからの乗り換えの場合、家族割やおうちのネット回線とのセット割が適用されなくなるためご注意ください。また、ソフトバンクやワイモバイルとは異なり、Yahoo!プレミアム特典やPayPayの還元率アップの対象外となります。
楽天モバイル
楽天モバイルは月間データ使用量が1GB未満なら月額0円でずっと使えるプラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を提供しています。
データ使用量に応じて4段階に料金が変動し、最大の20GB以上使っても月額3,278円で利用できます。楽天回線エリアなら月間データ使用量が無制限、パートナー回線では月間5GBまで高速データが使えます。
※2022年7月1日以降は「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」に自動移行します。0GB~1GBの0円が廃止され、0GB~3GBの1,078円/月、3GB~20GBの2,178円/月、20GB~の3,278円/月の3段階の従量制となります。
さらに、専用の通話アプリ「Rakuten Link」で国内通話がかけ放題になったり、申し込みや解約に関する手数料が一切発生しないのも魅力です。申し込みやサポートはWebまたは店舗で対応してくれます。
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ahamo
ahamoはドコモのオンライン専用ブランド。月間20GBのデータ容量で月額2,970円です。ドコモのスマホを使っている方はSIMを差し替えるだけですぐに使い始められます。
auのpovoやソフトバンクのLINEMOと異なり、1回5分以内の通話定額がデフォルトで付いてきます。5分通話定額込みの値段を比較するとahamoが最安です。
ahamoの公式サイトでもスマホを販売しており、ドコモ販売店やオンラインショップよりも安く購入できます。回線と端末をセットで契約したいと考えている方にオススメです。
ドコモショップでの有償サポートにも対応予定となっており、契約・プラン変更・機種変更・故障対応を1回3,300円で受けられます。
そのほか、ahamoの支払いをdカード/dカードゴールドにするとデータ容量がアップしたり、dカード ゴールドのみ利用額10%還元特典が受けられます。
OCNモバイルONE
OCNモバイルONEは、NTTコミュニケーションズが運営する格安SIM。2021年4月にプランがリニューアルされ、旧プランにあったデメリットが解消されています。
数多く存在するドコモ回線の格安SIMの中でも通信速度が速く、低速通信時でも快適に使える「バースト機能」にも対応しています。通話定額も使い方に合わせて3種類から選べたり、細かいところまで気が利いた使いやすいプランとなっています。
不定期に端末とのセット販売を実施しており、SIMフリースマホを他社よりも安く購入できます。新機種の発売直後でもお得に購入できることもあり、端末をなるべく安く手に入れたい人にもオススメです。
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LinksMate
LinksMateは100MB〜1TBの全38種類のデータ容量から選べるプランが特徴の格安SIM。必要に応じてオプションを追加してカスタマイズしていきます。
オプションの中でも、対象のゲームやコンテンツ、SNSの通信量をカウントしない「カウントフリーオプション(月額550円)」が人気です。ゲームを中心に100種類以上に対応しており、対象サービスは随時追加されています。
カウントフリー対象となるサービスを屋外などでよく使う方は、データ容量の少ないプラン変更することで月額料金を安く抑えることができます。
そのほか、対象のゲームと連携して特典がもらえたり、1回線に対して最大4枚までのSIMを追加できる「シェアSIM」にも対応しています。
他社にはないユニークな料金プランに魅力を感じた方は、ぜひ検討してみてください。
\ LinksMateへの申し込みはこちらから /
格安SIMの通信速度はなぜ遅い?
格安SIMや大手キャリアのオンライン専用ブランドを比較してみて、会社やプランによって混雑時の速度に大きな差が出ていました。
格安SIMの通信速度を決める上で重要なポイントは3つあります。
①格安SIMはキャリアから通信設備を借りて安くサービスを運営している
②接続帯域に余裕がないと混雑しやすい
③接続帯域を増やすにはコストが掛かる
キャリアから通信設備を借りて安くサービスを運営している
格安SIMは自社で通信設備を持っておらず、大手キャリアの通信設備を借りてサービスを運営しています。このことを「MVNO(Mobile Virtual Network Operator)」、またの名を仮想移動体通信事業者と呼びます。
新しく通信事業に参入するには時間もお金も掛かりますが、スマホと基地局をつなぐ一部分をキャリアから提供してもらうことで初期費用を抑えることができます。
その他にも、広告宣伝やサポートに掛かる費用を極力減らし、ネットや電話でのプロモーションに力を入れてこの安さを実現しています。
接続帯域に余裕がないと混雑しやすい
キャリアから借りている接続帯域の量はMVNOによって異なります。
一般的には、借りている回線の量が多いほど通信速度が速くなると言われており、利用者の増減によって回線の混み具合は変動します。
回線を複数車線の道路、データを車に例えると、車の数が多くなるほど速度が落ちていくように、回線もユーザー数が増えるにつれて速度が出にくくなります。
車をスムーズに流れるようにするには、車の数が少なくなるまで待つか、車線の数を増やすしかありません。時間帯に限らず、人が集まる場所ではネットワークへのアクセスが集中するため、通信速度が遅くなることがあります。
接続帯域を増やすにはコストが掛かる
データ量に応じた接続帯域は各MVNOが決めていますが、回線の増強にはコストや時間が掛かります。利用者の増減に合わせて適切な量の帯域を買わないと、混雑時に通信速度が遅くなったり、会社が赤字になって月額料金の値上げに繋がります。
そのため、回線を借りている側のMVNOよりも、回線を提供しているキャリアの方が通信面で有利になるのは仕方がないことです。
大手キャリアのオンライン専用ブランドや、サブブランドは帯域に余裕があるため混雑時でも安定した速度を実現しています。
まとめ
冒頭でもある通り、通信速度は測定環境や条件によっても波があります。
今回の結果のみで選ぶのではなく、自分の用途に合ったプランを選ぶのがベストです。今回は1つの指標として通信速度を比較してみました。
格安SIMはどれも同じように見えても、選ぶ会社によってこれだけ速度が違うことがお分かりいただけたでしょうか。今回の測定ではあえて混雑しやすい時間帯を中心に測定していますが、あまり混雑していない時間帯ならどの会社を選んでも快適に通信できます。
格安SIMを選ぶ基準は速度だけではなく、料金の安さやデータ容量、通話定額などのオプション、データ容量の繰越対応など評価する基準がたくさんあります。なので、どの会社が合っているかは人それぞれあると思います。
自分の利用用途や使用する環境に合わせて、どの会社が合っているのか検討して最適なプランを選んでみてください。