おサイフケータイを普段使っている方からすると、その便利さはスマホを変えたり通信事業者を変えたりしても手放したくない機能だと思います。格安SIMに変えてもおサイフケータイは使えるのでしょうか?
目次
格安SIMでもおサイフケータイは使えます
結論から先に書くと、スマートフォンがおサイフケータイに対応していれば、格安SIMでもおサイフケータイを使うことができます。注意点としては、ドコモが発売するスマートフォン以外ではdカードがiDアプリで登録できないことと、iDのネット決済ができないということがあります。他にもキャリアの端末・契約でしか使えないサービスがある場合もありますが、普通に電子マネーを使う分には特に問題なく使うことができます。
また、格安SIMでもおサイフケータイは使えるのですが、基本的に日本独自サービスなのでSIMフリーのスマホで対応しているものが多くないという問題があります。格安SIMでおサイフケータイを使いたい場合は、自分が使っていたキャリアの対応端末を格安SIMでもそのまま使う、中古のキャリアの対応端末を手に入れる、対応しているSIMフリースマホを探すという対応が必要です。SIMフリーのスマホで探す場合は、NFCのFeliCa(NFC-F)に対応しているものをさがすこととなります。
Apple Pay、Android Payとの関係
iPhone 7以降に搭載されているApple Payや現在非常に影が薄いAndroid Payについても、日本での展開では、基幹となる技術はFeliCaが使われています。それぞれ及びおサイフケータイで対応しているサービスに違いがありますが、対応しているサービスについてはおサイフケータイと同様に使うことができます。
Android Payについては存在自体を知らない人も多いと思いますが、Apple Payについては発表された当時、「iPhoneでもおサイフケータイが使える」と喜んだ人も多いのではないでしょうか。
おサイフケータイ対応のSIMフリースマホ
SIMフリースマートフォンでおサイフケータイに対応しているものをいくつか紹介します。おサイフケータイは必須だという人は参考にしてみてください。
AQUOS R compact SH-M06(シャープ)
1月下旬発売と発売されたばかりのシャープ製のSIMフリースマートフォンです。au、ソフトバンクから昨年12月に出ているAQUOS R compactのSIMフリーモデルです。元がキャリア向けだけあって、おサイフケータイだけでなく、ワンセグ、IPX5/8の防水、IP6Xの防塵と、よく日本独自機能と呼ばれる機能にも対応しています。
compactの名を冠する通り、4.9インチのフルHD+ディスプレイを採用したコンパクトなモデルです。最近のAndroid機種は6インチのものが普通に発売されているので、小型のスマートフォンが欲しい方にはうれしい機種となっています。
ただし、キャッシュバックや割引がされる前の税込み価格が7万円台と比較的高額ながら、Snapdragon 660、RAM3GBと性能は控えめです。これは、金額にしては性能が控えめという話で、普段使いで困るということではないので安心して大丈夫です。
扱っているMVNO(格安SIMの事業者)は、楽天モバイル、BIGLOBEモバイルで、また、NTTレゾナントのgooSimsellerでOCN モバイル ONEのSIMカードとセットで購入することができます。
AQUOS sense lite SH-M05(シャープ)
昨年12月に発売されたシャープのSIMフリースマートフォンです。スペック的には、ドコモやauで発売されたAQUOS senseと同等のモデルです。ワンセグにはR compactと違い、ワンセグには対応していませんが、IPX5/8相当の防水、IP6X相当の防塵性能を備えています。
5インチのフルHDのIGZO液晶ディスプレイを搭載しています。大きさは約144×72×8.5mm、重さは約147gです。
SoC(CPU)はSnapdragon 430、RAM3GBと控えめな性能ですが、LINEやTwitter、簡単なパズルゲームなどをする程度であれば問題なく使えます。ただ、ゲームをよくする場合は他のスマホを選んだ方が良いでしょう。
価格は3万円台で取扱いMVNOはNifMo、楽天モバイル、mineo、LINEモバイル、BIGLOBEモバイル、IIJmio、DMMモバイル、エキサイトモバイル、イオンモバイル、OCN モバイル ONEです。
arrows M04(富士通)
昨年7月に発売された富士通のSIMフリースマートフォンです。おサイフケータイのほか、ワンセグ、IPX5/8相当の防水、IP6X相当の防塵性能を備えています。防水面に関しては、ハンドソープで洗えるスマホということを売りにしています。
電話や電話帳、メッセージ、インターネットなどの基本アプリが操作しやすく、文字も見やすくした「かんたんセット」を搭載しているので、お年寄り用の初めてのスマホとしてもよいでしょう。
ストレージ容量が16GBしかないので、スマホで写真や動画を多く撮るという方は、SDカードが必要になると思います。microSD/SDHC/SDXC(最大256GB)に対応しています。また、その他性能にしても低めなので、あまりスマートフォンを使わない方向けの機種となります。
取扱いMVNOはNifMo、BIGLOBEモバイル、DMMモバイル、IIJmio、LINEモバイル、mineo、イオンモバイル、エキサイトモバイル、楽天モバイルなどです。
iPhone 7以降
iPhone 7以降のiPhoneであれば、Apple Payに対応しているので、おサイフケータイと同様に使うことができます。ただし、対応サービスがiD、QUICPay、モバイルSuicaと少ないです。
MVNOでのiPhone 7以降のセットでの取り扱いは、mineoがWeb経由限定でiPhone 7/7 Plusを2月15日から発売するのを除いてなく、mineoも多くの台数を確保できていないようなので、キャリアで使っていたiPhoneの7以降を必要に応じてSIMロック解除して使うか、Apple StoreでSIMフリーのものを購入するのが無難です。mineoはすでに販売停止しているレッドのモデルも扱うので、興味がある場合は発売日にのぞいてみるとよいかもしれません。
iPhone 7以降の端末はどれも性能として問題なく使えるので、値段と必要な機能などとを相談して決めるとよいでしょう。ただし、ワンセグは付いていないので、ワンセグも欲しい場合は別途チューナーを購入するか、他のAndroid端末を購入する必要があります。
他対応端末
以上の他にも、nuroモバイルで台数限定発売ですが、Xperia XZ Premium、ワイモバイルのSIMロックがかかっていますが、Android One X3(京セラ)/X2(HTC)/X1(シャープ)などもおサイフケータイに対応しています。特定の事業者でしか購入できませんがこちらも検討してよいでしょう。