格安SIMに興味がある、でも、dTVやdマガジンなどのdアカウント対応サービスが使えなくなるのは困る・・・という方もいるのではないでしょうか。先に答えを述べておくと、格安SIMであっても、dアカウントを利用することはできます。ただし、全てのドコモ系のサービスが使えるわけではありませんので、ドコモで契約していなくても使えるサービスか事前の確認は必要です。
格安SIMでのdアカウント発行方法
格安SIMでdアカウントを発行する方法を紹介します。まだドコモと契約している場合と、既に格安SIMに切り替えている場合に分けて説明したいと思います。
まだドコモと契約している場合
まだドコモと契約している場合、Web、アプリ、店頭のいずれかの方法でdアカウントを作成することができます。Web上で行う場合は、こちらのページから新規作成することができます。最初にメールアドレスの登録が必要となりますが、格安SIMではドコモのメールアドレス(@docomo.ne.jp)が使えなくなるので、gmailなどそれ以外のメールアドレスを登録するようにしましょう。また、IDはドコモ以外のメールアドレスとすると、引き継ぎの設定が不要となります。
アプリで登録する場合は、「dアカウント設定アプリ」を起動し、「新たにdアカウントを作成」をタップします。その後は、画面に従って、ネットワーク認証番号の入力やメールアドレスの設定などを行っていってください。メールアドレスはドコモ以外のメールアドレス、IDもドコモ以外のメールアドレスで設定すると、格安SIMに変更後、引き継ぎの設定が不要で楽です。
また、すでにdアカウントを持っている場合は、dアカウントメニューの「IDの変更」からドコモ以外のメールアドレスに変更しておきましょう。
既に格安SIMに切り替えている場合
既に格安SIMに切り替えている場合でも、以前使っていたdアカウントの引き継ぎ、または新規作成を行うことができます。
まずは、以前使っていたdアカウントを継続利用する場合についてです。IDがドコモ以外のメールアドレスの形式の場合は、継続利用の手続きは不要です。それ以外の場合については、こちらのページを参考に継続利用の手続きを行ってください。
簡単に流れを説明します。dアカウントメニューなどにアクセスしてログイン画面を開き、継続利用するアカウントのID/パスワードを入力してログインしてください。継続利用手続きに進みますので、Yahoo! JAPAN、Google+、Twitter、Facebook、mixiのアカウントでの継続か、またはドコモ以外のメールアドレスでの継続かを選択し、次に進んでください。その後は各社SNSでログイン、情報の公開の許諾と進むか、入力したメールアドレスに届いたワンタイムキーを入力することで手続きが完了します。
次に新規発行する場合を紹介します。新規作成する場合、Web上またはdアカウント設定アプリで作成することができます。Webページの場合、dアカウントの公式ページからdアカウントの作成に進んでください。アプリの場合、Google PlayまたはApple Storeでdアカウント設定アプリをダウンロードし、起動、「新たにdアカウントを作成」をタップしてください。あとは画面に従って登録を進めていけばdアカウントを発行することができます。
dアカウントで利用可能なサービス
dアカウントで利用できるサービスはドコモ回線の有無によって異なります。dアカウントの公式サイトのよくある質問などでは、dアカウント(ドコモの回線をお持ちの方向け)とdアカウント(ドコモの回線をお持ちでない方向け)などと区別されています。
詳細にdアカウント対応サービスを知りたい場合は、dアカウントの公式ページのdアカウント対応サービス一覧から確認することができます。
基本的に、iコンシェルやご利用料金の確認などドコモの契約者向けのサービスはドコモ回線を持っていないと利用することができません。それ以外のサービスについても利用できるものと利用できないものがあります。ただ、需要があると思われるdTVやdマガジン、dアニメストアなど「d~」系はほぼ利用することができます。
ドコモは縛りよりdポイント利用者拡大
ドコモは傾向として、自社サービスに縛りを設けて契約者を逃さないようにするより、dポイント利用者を拡大していくという方針をとっています。格安SIMの契約者の増加や日本の人口の減少などで携帯電話回線の契約者数を増やしていくという方針は次第に難しくなっていくと思われます。そうした中で、ポイントの会員基盤を起点に、携帯回線以外のサービス拡大に結び付けていきたいという思惑があるようです。
現時点ではまだ、他社のような自社への縛りが成功するのか、ドコモのように他社回線利用者にもサービスを開放し、会員を増やしていくことが成功するのか決着はついていませんが、ドコモの方針の方が総務省の要請にはそっています。「4年縛り」でauやソフトバンクがやり玉に挙げられるなど、縛りに関しては厳しい目線が向けられているので、ユーザーの評判という観点からはドコモの方がリードしているのではないでしょうか。