スマホの特にAndroid機種のスペック表を見ているとメモリの欄にRAMとROMの記載があります。RAMやROMとはいったい何なのでしょうか。それぞれについて説明します。
RAMとROMの違い
RAMとは?
RAMはRandom Access Memoryの略です。よくつかわれる例では、RAMは作業台や机などに例えられます。RAMの数字が大きければ、作業できるスペースが広くとれるので一度に多くの動作が可能になります。逆にRAMが少ないと動作が遅くなる原因となります。最近ではあまり聞かなくなりましたが、RAMが足りなくなるとアプリが強制終了したり、スマホが再起動したりします。
RAMはスマートフォンを買った後に追加することができない要素なので、購入する前によく確認が必要です。格安スマホの中にはRAMが1GBのものがありますが、かなりのライトユーザーでなければ避けておいたほうがよいと思います。あまりスマホを使わない方であれば2GB~3GB、よく使う方であれば3GB~4GBのものを選ぶとよいでしょう。また、最新のAndroidのハイエンドモデルでは6GBなど4GBを超えるRAMを搭載している機種がありますが、普通に利用する分にはそこまでのスペックが必要は必要ないでしょう。
ちなみに、SIMフリースマートフォンの中で非常に人気があるHUAWEI P10 liteのRAMは3GBです。多くの人にとってRAMが3GBあれば、現時点では十分に使えるということだと思います。
ROMとは?
ROMはRead Only Memoryの略で、本来であれば書き込み不可・読み出しのみ可能なメモリのことを指します。しかし、日本のスマホ業界ではストレージ容量を指す言葉となっています。しばしば、ROMと書くのは不正確だという議論が起こりますが、日本国内ではROM表記で定着しています。
ROMと書いてあるのは基本的には日本国内向けのAndroid機種のスペック表で、iPhoneの場合、Apple公式ページでは単に容量と書いてあります。また、海外ではROMとは書かず、Interbak Memory、Internal Strage、flash memoryなどの表記となっています。
呼称についての議論は置いておいて、日本のスマホ業界のROMの説明に話を戻します。RAMが作業台や机によく例えられると書きましたが、ROMは本棚に例えられます。スマホのスペック表でROM16GBと書いてあれば、アプリや写真、音楽などを16GBまで保存できるということを表しています。(システムの保存にも使われているので、実際に使えるのは10GB前後です。)
iPhoneはmicroSDカードが使えないので、写真や動画を多くとる方は大きめの容量のものを購入したほうが良いですが、Android機種でmicroSDカードを使えるものであれば、足りない分はmicroSDカードに保存すればよいのであまり神経質になる必要はないでしょう。追加の出費が嫌な人やAndroid機種でもmicroSDカードが使えない機種を利用したい方はiPhoneと同様、ストレージ容量が大きめのもののほうが安心です。容量が足りなくなった場合、何かのデータを消さないと新規に写真を撮れなくなったり、OSの更新ができなくなったりします。