スマートフォンは年々大型化が進んでいて、5インチ後半や6インチのスマホが普通に売り出されています。数年前では大型な扱いだった5インチのスマホも今や「コンパクト」の名を冠して売り出されている状況です。
しかし、片手で操作をしたいからコンパクトで持ちやすいスマホが欲しいという方もいるかと思います。そんな方のために、コンパクトで持ちやすい格安スマホについてまとめました。
目次
もはやインチ数ではわからない?
スマートフォンはベゼルレス化が進んでいるので、端末の横幅が数年前と同じであってもディスプレイのインチ数は依然と比べて大きくなっている傾向にあります。また、最近ではアスペクト比が従来の16:9から18:9へと変化してきているので、横幅が同じでもさらにインチ数が大きくなっています。
例えば、SIMフリー機として2015年4月に発売されたXperia J1 Compactは横×縦×厚さが65×128×9.7mmで4.3インチなのに対して、2017年11月にドコモ向けに発売されたXperia XZ1 Compactは横×縦×厚さが65×129×9.3mmでほぼ端末の大きさが変わらないのに4.6インチと画面サイズは大きくなっています。
また、少し大き目のスマホの例となりますが、HUAWEI nova lite 2は5.65インチの大画面ですが、18:9の縦長のディスプレイを採用していて上下のベゼルも小さくなっているので、前の代の機種である5.2インチのnova liteとほぼ変わらない本体サイズとなっています。(nova lite 2が72.05×150.1×7.45mm、nova liteが72.94×147.2×7.6mm)
おすすめのコンパクトなスマートフォン
横幅が65mm以下を基準としてコンパクトなスマートフォンを紹介していきます。基本的にSIMフリーの機種を紹介しますが、キャリア向けに発売されたものも含みます。キャリア向けの端末の場合が欲しい場合は、中古のものを探すなどしてください。
iPhone SE
横×縦×厚さ:59×124×7.6mm
重さ:113g
画面サイズ:4.0インチ
発売日:2016年3月31日
横幅が60mm以下と小型のスマホの中で、現在もまだ現役として使えるスマートフォンです。最近の機種を見慣れていると小さすぎるような印象ですが、まともに使えるスマホの中でできる限り小さいのがよい場合は、iPhone SEをえらぶこととなります。
Apple StoreでSIMフリーの機種を購入できるほか、Y!mobile、UQ mobile、BIGLOBEモバイル、楽天モバイルで格安SIMとセットで購入することができます。
注意点としては、2年前の機種なので、最新のiPhoneでできるようなApple Payや3Dタッチなどが使えないということと、今買って今後さらに2年間使いつづけられるかというと積極的には肯定しづらいということです。契約時点で、できる限り端末に関する縛りはなくしたほうがよいでしょう。
なお、現時点で正式発表はされていませんが、本体サイズが変わらず、Apple PayやQi規格のワイヤレス充電に対応したiPhone SE2が今年の間に発売されるという情報がいくつか出てきています。iPhone SE2の正式発表を待つのも一つの手かもしれません。
→iPhone SE2の開発中止の情報が流れています。おそらく2018年内に発売されることはないのではないでしょうか。
g06+
横×縦×厚さ:64×126×10.8mm
重さ:129g
画面サイズ:4.0インチ
発売日:2017年7月31日
NTTレゾナントからgooのスマホとして発売されているSIMフリースマートフォンの一つです。この端末の特徴は、何も割引がない状態で本体価格が1万円以下と非常に安いことです。それでいて、クアッドコアCPU、RAM2GB、ストレージ16GBと最低限のスペックを満たしています。本当に最低限ではありますが。
また、もう一つの特徴として、最近のスマホでは珍しく、自分でバッテリーパックを取り換えることができます。端末を使い続けて電池の消耗が激しくなってきても、別売りのバッテリーパックに交換して再び使うことができます。
g06+は、OCNモバイルONEとのセット購入か、gooSIMSellerで購入することができます。家電量販店などでも見つけることができますが、価格を考えるとgooSIMSellerで買うのが良いと思います。
g06+の注意点としては、端末の性能が低いことです。1万円以下と安価なスマートフォンなので仕方がない部分はあります。スマホでやることはLINEやネットサーフィン程度というライトユーザーであれば使えますが、スマホでゲームをしたいという方は他の機種を選んだ方がよいでしょう。
Xperia XZ1 Compact SO-02K(ドコモ)
横×縦×厚さ:65×129×9.3mm
重さ:143g
画面サイズ:4.6インチ
発売日:2017年11月17日
ドコモ向けとしてソニーモバイルから昨年11月に発売されたXperiaシリーズのスマートフォンです。キャリア向けなので、現在格安SIMで契約中の方が手に入れるには、ムスビーやイオシスなどの中古スマホを扱っているショップで購入するか、ヤフオク!などで購入する必要があります。
ドコモから昨年発売されたばかりということで、端末のスペックは十分です。各メーカーのフラグシップモデルほどの性能はありませんが、普段使いで困ることはないと思います。
この端末の欠点を挙げるとすれば、画面の解像度がHDであること、ストレージ容量が32GBであること(microSDの使用はできる)、ドコモ専売モデルであるということです。これらが気にならなければ、特に問題はないと思います。
なお、すでにXperia XZ2 compactが発表、海外では発売されています。本体サイズは65×135×12.1mmで重さは168gです。ディスプレイ解像度がフルHDに対応し、アスペクト比も最近流行の18:9の縦長となっています。端末の横幅は変わりませんが、厚みが増し、重さも増えています。
ドコモの夏モデルとして6月下旬に発売されるXperia XZ2 Compactを待ってもよいですが、168gと重さが気になります。スペックは間違いなくXZ2 Compactの方が良いですが、持ちやすさを重視するのなら、XZ1 Compactの方がよいでしょう。
AQUOS R compact SH-M06
横×縦×厚さ:66×132×9.6mm
重さ:140g
画面サイズ:4.9インチ
発売日:2018年1月
2017年12月にau、ソフトバンクから発売されたシャープのAQUOS R compactのSIMフリー版です。横幅が66mmと基準となる65mmから若干オーバーしましたが、SIMフリーでミドルハイクラスのAndroid機種も選択肢として入れたかったため、採用しました。ただし、値段だけを考えた場合は、既に後継機が発売されているXperiaの方が安くなるかもしれません。
もともとキャリア向けに発売されたモデルだけあって、数年は使えるスペックを持ったスマートフォンです。ミドル~ミドルハイクラスと位置付けていますが、重いゲームなどをしないのであれば不自由なく使えると思います。SIMフリーで小型の高機能の機種を求めているのなら、この機種をおすすめします。
MVNOでは楽天モバイル、BIGLOBEモバイル、DMM mobile、IIJmioでセットで購入することができます。また、gooSIMSeller等でも購入することができます。
一応欠点も挙げると、性能の割に本体価格が高いということがあります。画面サイズに対して液晶が高性能過ぎることが原因の一つだと思われます。画面が小さくなるほど液晶の違いは分かりづらくなります。そこにお金をかけているので、端末の性能の割には本体価格が高いという評価につながっています。