ファーウェイ・ジャパンは、SIMフリースマートフォン「nova lite 2」を発表しました。発売日は2月9日で、MVNO専売モデル、価格は税抜2万5980円です。本体の仕様はグローバルで「P smart」の名前で発表されている(中国では12月に畅享7Sとして発表)モデルがベースとなっています。
nova lite 2の特徴
nova lite 2は2万円台とエントリー~ミドルクラスの端末価格ながらも、ダブルレンズカメラ搭載、アスペクト比18:9の縦長ディスプレイなど最新のトレンドを抑えているスマートフォンです。特徴的と思われる部分をいくつか取り上げて説明していきます。
ディスプレイ
アスペクト比18:9の縦長ディスプレイです。5.65インチ、解像度2160×1080の液晶ディスプレイを採用しています。5.65インチと数字の上ではnova liteの5.2インチより大型化していますが、縦長で横幅はnova liteより細いなど片手で持ちやすいサイズを維持できています。
エントリー向けのモデルなのでどこまでやる人がいるかはわかりませんが、大画面を生かして、画面上部で動画を流し見しながら画面下部でSNSの投稿を行うといったことも可能です。(Android 7以降に搭載されているマルチウィンドウに対応しているアプリのみ画面の分割が可能です。)
カメラ
背面に1300万画素+200万画素のダブルレンズカメラを搭載しています。200万画素の方は深度測定用のカメラです。2つのカメラを生かしてボケがある写真を手軽に撮ることができます。人物の拝啓をぼかした写真が撮れるポートレート撮影や撮影後にピントの位置やボケ具合を調整できるワイドアパーチャ撮影などが可能です。
インカメラは800万画素のシングルレンズカメラです。ポートレートモードや10段階から設定できる美肌補正のビューティーエフェクトが使え、盛り過ぎないナチュラルなセルフィーが撮れることをうたっています。
生体認証
nova lite 2は背面に指紋センサーが付いています。HUAWEI製端末の指紋認証は認証速度に定評があり、指先をセンサーにあてるだけで瞬時にロックを解除されます。指紋認証が背面に付いているか前面に付いているかは好みの問題ですが、背面に付いているこのモデルの場合、ポケットやカバンからスマホを取り出しながら自然にロック解除ができるというメリットがある反面、机等に置いた状態では、指紋認証以外のロック解除を行うか、端末を持ち上げる必要があります。
また、発売当初は指紋認証のみですが、今後のソフトウェアアップデートで顔認証にも対応予定です。顔認証追加後は利用シーンに合わせてスムーズに画面のロックを解除できます。
SoC
SoCはKirin 659、2.36GHz×4+1.7GHz×4(オクタコア)です。ちなみにRAMは3GBです。同じくKirin 659を搭載しているスマートフォンにはauとUQ mobileから発売のnova2や12月に発売されたMate 10 liteがあります。Android端末で一般的なSnapdragonでいうと、ASUSのZenFone 3 や ZenFone 4 Selfie Proなどに搭載されているSnapdragon 625が近いです。
3Dを多用するようなゲームをするには性能が足りませんが、LINE、TwitterなどのSNSやブラウジングなどをする分には問題ない性能です。ゲームでもあまり重くないゲームであれば問題なく楽しむことができます。
モーションコントロール
指の第2関節で2回画面をたたくことでスクリーンショットが撮れる、同じく指の第2関節で「C」や「M」などと文字を書くとそれに対応したアプリが開くなどのHUAWEI製端末でおなじみのモーションコントロールに新機能が追加されています。
画面オフの状態で画面をトントンと2回タップすることで、画面をオンにでき、時間やロック画面上の通知を確認できる「ダブルタップ」や、3本指で画面をスワイプすることによってスクリーンショットの撮影ができる機能が追加されています。
通信方式と対応バンド
FDD-LTEがB1/3/5/7/8/19/20、W-CDMAがB1/2/5/6/8/19、GSMが850/900/1800/1900MHzです。ドコモとソフトバンクの回線に対応しています。とはいっても、MVNO専売モデルなので対応バンドで悩む場面は少ないと思います。
SIMスロットはnanoSIMを2枚入れられるようになっていますが、SIMスロット2の方はGSMの通話のみの対応なので、日本国内のDSDSには対応していません。
ストレージ
ストレージ容量は32GBです。写真や動画、音楽などをあまり入れない人であればこれだけで足りると思いますが、microSDXC(最大256GB)に対応していますので、内部ストレージが足りなくてもSDカードに保存することができます。
取扱いMVNO
取扱いMVNOは、IIJmio、イオンモバイル、エキサイトモバイル、NTTコムストア by gooSimseller、QTmobile、DMM mobile、NifMo、BIGLOBEモバイル、mineo、LINEモバイル、楽天モバイル、LIBMO、LinksMateなどです。
2万円台という低価格のモデルではありますが、MVNO各社が取り扱うことからキャンペーン等で実質価格がさらに下がることも考えられます。
主な仕様
サイズ | 約72.05(W)×150.1(H)×7.45(D)mm | |
---|---|---|
重さ | 約143g | |
カラー | ブルー、ゴールド、ブラック | |
対応OS | Android 8.0/Emotion UI 8.0 | |
SoC(CPU) | Kirin 659 オクタコアCPU(4×2.36GHz A53 +4×1.7GHz) | |
メモリ/ストレージ | RAM:3GB/ストレージ容量:32GB/microSDスロット(最大256GB) | |
バッテリー | 3000mAh(一体型) | |
ディスプレイ | 約5.65インチ 18:9 TFT,2160×1080ピクセル | |
カメラ | メインカメラ | 1300万画素 + 200万画素 LEDフラッシュ、鏡面位相差 + コントラスト AF |
インカメラ | 800万画素、FF | |
通信速度(国内) | 下り | 最大 150Mbps(LTE) |
上り | 最大 50Mbps(LTE) | |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n 準拠(2.4GHz) | |
その他 | 指紋センサー、Bluetooth 4.2、USB 2.0 micro-B、nano SIM×2 | |
通信方式 | FDD-LTE:B1/3/5/7/8/19/28 W-CDMA:B1/2/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz セカンダリーSIM:GSMの上記周波数(音声通話のみ) |
|
本体付属品 | ACアダプタ、USBケーブル、保護ケース、イヤホンマイク、クイックスタートガイド |