ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、10月24日よりMVNE事業者としてソフトバンク回線の提供を開始することを発表しました。従来のドコモ回線に加えて、ソフトバンク回線の音声機能付きデータ通信SIM、データ通信専用SIMの利用が可能となります。
MVNEとは、Mobile Virtual Network Enablerの略で、MVNO事業者にネットワーク接続、課金などの機能を提供し、ビジネスを支援する事業者のことです。格安SIMの中には、キャリア(MNO)⇒MVNOのようにキャリアと直接契約してサービスを提供している事業者とMNO⇒MVNE⇒MVNOのようにMVNEが間を取り持ってサービスを提供している事業者があります。
ソニーネットワークコミュニケーションズが、MVNEとして提供するソフトバンク回線サービスは、SIMロックフリー端末に加えて、SIMロックがかかったソフトバンク向けiPhoneやiPadでも利用できます。また、ソフトバンクのOTA機能を利用して、店頭即日開通やユーザー自身によるMNP開通作業を可能とするスキームを提供します。
ソフトバンク回線の格安SIMはすでに日本通信がMVNEとして提供していますが、MVNOとしてサービスを提供しているのはドコモ回線の格安SIMと比べると数が少ない状況です。まだ、ソネットコミュニケーションズをMVNEとしてソフトバンク回線の格安SIMを提供する格安SIMはありませんが、今後選択肢が増えることが期待されます。