大手キャリアの新料金プランの発表に対抗するため、格安SIM各社でも新料金プランの発表を行っています。今回は主要な格安SIMで発表された新料金プランの比較を行っていきます。
目次
大手3社の値下げに対抗して格安SIMも新プランを続々発表!
ahamoやpovoなど、大手キャリアの新料金プランに対抗するために、格安SIMも新料金プランを続々と発表しています。UQモバイルやY!mobileをはじめ、IIJmioやmineoなどの格安SIMでも新料金プランを発表して、旧プランよりもお得なプランの提供を開始、もしくは準備しています。
各社の料金プランは??
各社比較の料金表は以下の通りとなります。
月額料金/データ容量 | |||||
---|---|---|---|---|---|
UQモバイル | 1,628円/3GB | 2,728円/15GB | 3,828円/25GB | ||
Y!mobile | 2,178円/3GB | 3,278円/15GB | 4,158円/25GB | ||
IIJmio | 858円/2GB | 1,078円/4GB | 1,518円/8GB | 1,848円/15GB | 2.068円/20GB |
mineo | 1,298円/1GB | 1,518円/5GB | 1,958円/10GB | 2,178円/20GB | |
日本通信 | 2,178円/20GB | ||||
BIGLOBEモバイル | 1,078円/1GB | 1,320円/3GB | 1,700円/6GB | ||
イオンモバイル | 1,078円/1GB | 1,298円/3GB | 1,628円/6GB | 2,288円/14GB | 2,398円/20GB |
各社プランの詳細は??
料金だけではなく、各社のプラン内容についても確認してみましょう。
UQモバイル
UQモバイルの新プラン「くりこしプラン」は、名前の通りデータ繰り越しが可能となっています。余ったデータ容量を翌月に繰り越して利用できるので、余ったデータを無駄にしないで済みます。auのpovoはUQモバイルの15GBのプランと同じ金額で20GB使用できます。ただpovoはデータの繰り越しができないので、余ったデータが無駄になってしまいます。
またUQモバイルはauのサブブランドであるため、通信速度が大手キャリア並みに安定しています。データ容量を使い切っても、3GBプラン以外は最大1Mbpsで通信可能です(3GBプランは最大300kbps)。
Y!mobile
Y!mobileの新料金プラン「シンプルプラン」は、今までのY!mobileのプランと異なり、元から音声通話プランが付いていないので、その分料金も安くなっています。またY!mobileの新プランでは、家族割で2回線目以降の月額料金が1,188円安くなります。家族で利用される方にはおすすめのプランとなっています。
またY!mobileでは5G通信サービスも展開しています。特に追加料金等払わずに、5G対応端末を準備すれば利用可能です。
IIJmio
IIJmioの新料金プランの特徴として、他の料金プランよりも安い点です。同じデータ容量でもIIJmioであればより安く利用できます。またIIJmioは余ったデータ容量を翌月に繰り越して使用できるデータ繰り越しサービスと、2021年6月以降に5G通信サービスの提供も予定しています。
6月以降からはシェアプランも利用可能になります。家族や友人間で利用することで、携帯料金をお得にすることができます。
mineo
mineoの新料金プランもIIJmioほどではありませんが、UQモバイル、Y!mobileと比較するとお得なプランになっています。またmineo独自の魅力としては、マイネ王という独自のコミュニティがあり、他のmineoユーザーとデータ容量のシェアや情報のやり取りを行うことができます。
日本通信
日本通信は2月18日より新プランの提供を開始しています。月間データ容量20GBで、携帯料金は2,178円となっています。またこのプランには毎月70分までの通話量が無料になるオプションも含まれていますので、通話を行う方にはおすすめの格安SIMです。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルの新料金プランは現在1GB、3GB、6GBのみとなっていますが、今後よりデータ容量の多いプランでも新プランを発表する予定です。BIGLOBEモバイルの魅力の一つはエンタメフリー・オプションです。オプションを契約すれば、対象の動画系アプリや音楽系アプリなどの利用時、データ容量を消費せず利用することができます。
イオンモバイル
イオンモバイルの新料金プランは2021年4月1日に開始します。新プランの特徴の一つとして、契約できるデータ容量のプランが豊富なことです。10GBまで1GBきざみの料金体系となっていますので、自分に合ったプランを選択できます。
大手キャリアの新プランは??
データ容量/月額料金 | 特徴 | |
---|---|---|
au「povo」 | 2,728円/20GB | カスタイマイズ可能 ・5分間かけ放題:550円/月 ・24時間データ使い放題:220円/24時間 |
docomo「ahamo」 | 2,970円/20GB | 国際ローミングを月間20GBに含んでいる。 dカードで契約料金を支払うと、dポイントやデータ増量などの特典がある。※ |
Softbank「LINEMO」 | 2,728円/20GB | LINE利用時のデータ使用量がカウントされない。 LINEクリエイターズスタンプが使い放題。 |
※dカード特典によるデータ増量は2021年9月開始。
2021年3月1日にdocomoの「ahamo」で値下げが発表され、月額3,278円から2,970円になっています。これにより5分以内かけ放題を付けた場合、各社の料金は大手キャリア3社の中でdocomoが最安値となっています。au「povo」、Softbank「LINEMO」は5分間かけ放題のオプション料金が元から入っていないので、その分の550円が安くなっています。
楽天モバイルの新プランもおすすめ!
2021年4月より開始される楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の特徴は、今までのプランと異なり、データを使った分の携帯料金がかかる従量制となっている点です。20GB以降は月額3,278円でデータ無制限となります。
注意点としては、楽天回線エリアがまだまだ狭いことと、楽天回線エリア外では月5GBが使用可能なことです。楽天回線エリアがまだまだ狭いので、パートナー回線で携帯を使用する機会もあるでしょう。月5GBのデータ容量を使い切ると通信制限がかかり、通信速度は最大1Mbpsまで制限されます。
2022年6月30日まで
月額料金 | データ使用量 | |
---|---|---|
Rakuten UN-LIMIT Ⅵ | 0円 | ~1GB |
1,078円 | 1GB~3GB | |
2,178円 | 3GB~20GB | |
3,278円 | 20GB~ |
※2022年7月1日にRakuten UN-LIMIT Ⅶに自動移行します。
2022年7月1日以降
月額料金 | データ使用量 | |
---|---|---|
Rakuten UN-LIMIT Ⅶ | 1,078円 | ~3GB |
2,178円 | 3GB~20GB | |
3,278円 | 20GB~ |
格安SIM、大手キャリアどちらを選ぶべき?
価格なら格安SIM!
大手キャリアの値下げで格安SIMとの価格差は小さくなりました。しかしそれでも月1,000円程度の差はあります。年間にすれば12,000円ほどの差になるので、価格を重視するなら格安SIMを選ぶとよいでしょう。
通信の質は大手キャリア
格安SIMは大手キャリアから通信設備を借り、それを使って通信サービスを提供しています。その分、大手キャリアよりも一度に処理できるデータ量が少なくなります。そのため、通信が混雑する時間帯などは遅延が発生しやすい傾向にあります。大手キャリアのサブブランドであるUQモバイル、Y!mobileはキャリアの通信設備をそのまま使えるため、通信速度が安定しています。
格安SIMでも通信が安定しているところは他にもあります。こちらのサイトなどを参考にして格安SIMの通信速度を調べることができます。
楽天モバイルはおすすめ!ただし注意点も…
料金のお得感では楽天モバイルはかなりおすすめとなっています。月額料金3,278円でデータ無制限となるのは他の大手キャリアや格安SIMと比べ、かなりお得なプランです。
ただ注意点として、楽天回線エリアがまだまだ狭いので、生活範囲での楽天回線エリアの状況は確認しておきましょう。
まとめ
大手キャリアの新プラン発表に対抗して、格安SIM各社でも新料金プランが発表されています。料金だけでなく、プラン内容も各社独自のサービスを提供しています。料金や通信速度などから、自分に合った格安SIMを選びましょう。