格安SIMは混雑時の通信が遅いというような話はよく聞きますが、電話の際の音質も気になるところです。
結論を先に述べてしまうと、格安SIMでも070、080、090の電話番号が付与される通話SIMの場合は、キャリアと同じ品質で電話をすることができます。
音声通話はキャリアと同じ品質
通話SIMにおける音声通話はキャリアと同じ品質で利用できます。音声通話用のネットワークをキャリアが提供しているそのままでユーザーに提供しているためです。
キャリアと同じように070、080、090の電話番号が使え、MNPで前の電話番号と同じ電話番号を使うこともできます。
しかし、同じネットワークを使っているがゆえに20円/30秒という通話料金も安くできず、そのまま利用することになります。
頻繁に電話を利用する場合は、かけ放題のオプションがある格安SIMを利用するか後述するIP電話も合わせて利用するようにしましょう。
IP電話の音質は?
データ通信SIMで070、080、090の電話番号がなくても、IP電話を利用すれば電話を掛けることができます。電話番号は050から始まります。
電話回線は利用せずにインターネット回線を利用して電話をかけるので、通話の品質は通信環境に依存することになります。
昼間や通勤・帰宅時間でネット回線が混雑していると、音が途切れたり音質が劣化したりする場合があります。
また、音質とは直接関係ありませんが、IP電話からは110や119などの緊急通報を利用することができません。
緊急通報ナビというアプリを利用すれば、最寄りの警察署の位置と03などの市外局番から始まる電話番号を調べて電話することができるのですが、緊急時にこの作業をとっさにできるかは疑問です。
また、消防の場合はGoogleMapなどで近くの消防署を調べる必要があります。緊急時のことを考えると、IP電話だけに頼らず通常の電話回線を利用できる端末があった方がよいでしょう。
反面、IP電話は電話回線を利用した通常の音声通話よりも通話料を安く抑えることができます。
サービスにもよりますが、固定電話に掛ける場合は3分で8円、携帯電話に掛ける場合は1分で16~18円程です。
通常の電話より半額以下に抑えることができます。