格安SIMでは契約容量を使い切った後は、通信速度が200kbpsに制限されます。3大キャリアやY! mobileは128kbpsに制限されるので、それよりは速いのですが、実際のところどの程度サービスが利用できるのでしょうか。
200kbpsでできること
LINE(トーク)・メール
LINEのテキストでのトークやスタンプ、テキストのみのメールであれば、通常と同じように使えます。ただし、画像を送る場合には、送信までに数秒の時間がかかります。とはいっても我慢できないほどではなく、LINEやメールくらいであれば制限中でも問題なく使えると言ってよいでしょう。
LINE(通話)
LINEでのトークは特に問題なく行えますが、音声通話・ビデオ通話はストレスなくというわけにはいきません。
話すこと自体は可能ですが、ノイズが入ったり音声が遅延したりすることがあります。通話が途切れるという最悪の事態もあり得るので、重要な話は避けた方がよいでしょう。
ビデオ通話での映像は、画質が悪くカクカクした映像となります。
通信制限中にLINEで通話をしたいときはWi-Fiにつないで行った方が無難でしょう。
サイト閲覧
テキスト中心のサイトであれば、「少し開くのが遅いかな」と思う程度で開くことが可能です。しかし、画像や動画が主となるサイトの場合は読み込みに多くの時間が必要です。多少根気強く待つことができるのであれば、画像が多いサイトでも閲覧することは可能です。
参考までに、Yahoo! Japanのトップページを開くのに10秒弱の時間がかかる程度の遅さです。
動画閲覧
200kbpsに制限されているときは動画の視聴はあきらめるか、Wi-Fiにつなげてみる必要があるでしょう。
頻繁に動画が止まって読み込みが発生しても良いというのであれば、画質を下げれば見ることはできますが、高画質にすると、ずっと読み込み中のまま動画の再生が始まりません。
音楽ストリーミングサービス
最初の読み込みに少し時間がかかる場合がありますが、1度読み込んでしまえばその後は途切れることなく音楽を聴き続けることができます。
ただし、利用する音楽ストリーミングサービスによっては別の曲に移るたびに読み込みのための時間が発生するということもありますので、事前にサービスの推奨環境やビットレートを確かめておいた方がよいでしょう。
ネットラジオ
radiko.jpなどに代表されるネットラジオも音楽ストリーミングサービスと似たような感じです。
途切れることなく聴くことができますが、選局時には読み込みに少し時間がかかるかもしれません。頻繁に局の切り替えを行うという方でなければあまり問題はないでしょう。
画像やアイコンの表示には時間がかかりますが、ツイートの読み込み自体は問題なく可能です。アプリではなく、ブラウザから「mobile.twitter.com」にアクセスすることで利用可能なTwitter Liteであればさらに快適に利用できるでしょう。
Googleマップ
読み込むまでに数分の時間がかかりますが、一度読み込んでしまえば問題なく利用することができます。マップを利用したい場所をあらかじめ読み込んでおくなどの工夫をすれば利用は可能でしょう。
アプリのインストール
そもそも大容量プラン以外ではWi-Fi環境でのインストールを推奨しますが、どうしても制限中にWi-Fiなしでアプリをインストールしたい場合は、スマホ以外で時間をつぶしつつ気長に待つようにしてください。
データ容量が多いアプリの場合は、インストールが中断してしまう可能性も十分にあります。Wi-Fiにつなげるか、Wi-Fiを利用できない場合は高速通信が復活するまで待つ必要があるでしょう。
200kbpsに制限されても、LINEやTwitter、ちょっとした調べもの程度であれば、多少遅さを感じる程度で問題なく使うことができます。
追加のデータ容量を購入するかは、月末までの残り日数とスマホで何をするかとを考えて決めてください。
また、データ容量の追加購入は割高に設定されているので、データ容量の追加を頻繁に行うのであれば、使えるデータ容量が大きいプランに変更した方がお得になるケースが多いです。