格安SIMは通信料金は安いですが、通話に関してはたくさん電話する人にはキャリアより高くなってしまいます。かけ放題のオプションに入らない場合、通話料金は30秒で20円かかります。月に1時間電話すると2,400円かかる計算なので、うかつに長電話することができません。電話を多く利用する人のために格安SIMで通話料金を安くする方法をご紹介します。
目次
通話料金を安くする方法
1.かけ放題のオプションに入る
月に短時間の電話を何回もして、結果的に月の通話時間の合計が多くなってしまう人にはかけ放題のオプションに入ることがおすすめです。
注意する点としては、指定された時間を経過すると、超過分については普通に通話料金がかかることとかけ放題のオプションを提供していない格安SIMの業者があることです。
かけ放題のオプション料金は、会社にもよりますが800円前後です。現在のかけ放題オプションの時間数は10分以内が主流です。
2.LINEの無料通話を使う
家族や友達同士の通話であれば、LINEの無料通話を使えば通話料を気にすることなく電話することができます。
ビジネスの場やどこかの店舗や企業などに電話で問い合わせることはできませんが、家族・友達同士の電話はLINEを使うようにしましょう。
3.通話アプリを利用する
IIJmioのみおふぉんダイヤルなどの通話アプリを提供している格安SIMの業者であれば、通話アプリを活用しましょう。通常、20円/30秒の通話料が半額の10円/30秒で使用することができます。
楽天でんわは音声通話SIMであれば会社を問わずに利用できるので、通話アプリを提供していない格安SIMを選んだ場合でも、アプリをインストールしておくと便利です。
アプリはAndroidの方はGoogle Playから、iPhoneの方はApp Storeからインストールできます。
4.050のIP電話を利用する
050 plusやLaLa CallなどのIP電話を利用すれば、通話料金を安く抑えることができます。ただし、インターネット回線を利用するので、混雑時には音質が悪くなる事と携帯電話に対して掛ける場合は通話アプリと対して料金が変わらないことにご注意ください。
具体的な料金は以下の通りです。
050 plus
月額料金:330円※、固定電話への発信:8円/3分、携帯電話への発信:16円/1分
※OCNモバイルONE音声対応SIMなら月額料金は無料に、OCNモバイルONEデータ専用SIM/SMS対応SIMなら月額料金が半額になります。
LaLa Call
月額料金:100円※、固定電話への発信:8円/3分、携帯電話への発信:18円/1分
料金はいずれも税抜き価格
※eo光またはmineoを利用中の方は基本料金無料
5.フィーチャーフォンと2台持ちをする
何時間もの長電話をする方はフィーチャーフォンとの2台持ちがベストな方法でしょう。
電話はすべてフィーチャーフォンですることにすれば、格安SIMはデータ専用SIMにすればよく、月額料金を抑えることができます。逆に通信はすべてスマホの方で利用するようにしましょう。
フィーチャーフォンのかけ放題は月額2,200円前後で可能です。
6.DSDS対応端末を使う
この項目は、5.の応用編です。少し難しい話をするので、よくわからない方は読み飛ばしていただいても構いません。
DSDSとはデュアルSIMデュアルスタンバイの略です。一つのスマホに2枚のSIMカードを入れることができ、その2枚のSIMカードの着信を同時に待ち受けできる機能です。
SIMカードを2枚入れられても、SIMの切り替え操作が必要なDSSS(シングルスタンバイ)という端末もありますので、DSDSなのかDSSSなのかよく調べてから購入するようにしてください。間違ってDSSSのスマホを購入してしまい、片方のSIMをデータ専用SIMにしてしまうと、電話を掛けるときにSIMカードの切り替えを行う必要が生じ、さらにデータ専用SIM利用時は電話を受けることが不可能と不便な状態になります。
DSDS対応のスマホを購入したら、片方に格安SIMを入れ、もう片方にフィーチャーフォンのSIMを入れれば、2台持ちをすることなく5.と同じように利用できます。
ただし、通話しながら調べものをすることはできないということと、バッテリーの持ちには気を付けてください。
以上のように、格安SIMであってもうまく使えば通話料金を安く抑えることができます。「電話を多くするから」と格安SIMに変えるのに二の足を踏んでいた方はもう一度格安SIMを検討してみてください。