2017.09.28
子供にスマホを持たせたいけど、あまり高いのはもったいないという理由で格安SIMを検討している方もいるかと思います。子供にスマホを持たせるうえで、有害なサイトや使いすぎを防ぐことができるフィルタリングサービスが使えるのかは気になるところだと思います。
格安SIMでは、キャリアが用意しているような独自のフィルタリングサービスではなく、他社のフィルタリングサービスをオプションとして申し込むのが基本となっています。多く用意されているのが「i-フィルター」や「ウイルスバスター」、「Filii」です。いずれも格安SIMのオプションとして申し込まなくても単独で申し込むことはできますので、オプションとして申し込むことでメリットがあったり、独自のフィルタリングを提供していたりする会社をまとめます。
LINEモバイルは、i-フィルター for マルチデバイスを無料で利用できます。i-フィルター for マルチデバイスは月額360円、年間4,320円の有料サービスなので、これが無料となるのは大きいです。
i-フィルターは(公社)日本PTA全国協議会推薦製品で、年齢別のフィルター設定や利用時間制限、リモート管理などが利用できます。iOS端末とAndroid端末で若干機能が異なりますので、公式サイトより機能の表を引用します。
機能 | iOS端末 | Android端末 | |
---|---|---|---|
見守り機能 | リモート管理 | ○ | ○ |
ブロック解除申請 | ○ | ○ | |
利用時間制限 | 専用ブラウザ | 端末ロック/専用ブラウザ | |
位置情報確認 | - | ○ | |
発着信履歴確認 | - | ○ | |
ブロックサイト履歴 | ○ | ○ | |
アクセスカテゴリの割合統計 | ○ | ○ | |
検索単語ランキング | ○ | ○ | |
書き込み回数ランキング | ○ | - | |
利用状況の電子メール通知 | ○ | ○ | |
WEBフィルター | 複数利用者対応 | 1人 | 1人 |
年齢別の推奨設定 | 「ファミリー」「小学生」「中学生」「高校生」 「大人」「フィルターOFF」から選択 |
||
見せて良いサイトの登録 | ○ | ○ | |
見せたくないサイトの登録 | ○ | ○ | |
ホワイトリスト機能 | ○ | ○ | |
書き込みブロック | ○ | - | |
購入ページブロック | ○ | ○ | |
アプリフィルター | アプリケーション制御機能 | - | カテゴリ毎/アプリ毎 |
アプリ警告機能 | - | ○ |
TSUTAYAのスマホ、TONEモバイルは子供向けのフィルタリングやお年寄りの見守りサービスに力を入れています。フィルタリングサービスは、保護者がTONEモバイルを契約していれば無料、していない場合は月額300円必要です(サイト閲覧制限が必要ない場合は、月額200円)。
内容としては、位置情報の管理や利用時間の制限、有害サイトへのアクセスのブロック、アプリのインストールや課金管理ができます。
あんしんフィルター for UQ mobileというフィルタリングサービスを無料で利用できます。機能は有害サイトのブロックや不適切なアプリの制限、Android限定となりますが通話相手先制限や利用時間帯制限などがあります。
その他、有料ですがSNSを安全に利用するためのfilii(月額300円)や位置情報確認サービスのみまもりサービス by Family Locator(月額200円)といったオプションも存在しています。
LINEモバイルと同じフィルタリングサービスのi-フィルターのAndroid限定版を月額200円で提供しています。公式サイトから申し込むと月額300円なので100円安くなっています。
フィルタリングの内容は、LINEモバイルの箇所で載せた表のAndroid端末の列と同じ内容です。
iPhoneをご利用の場合はファミリー共有を設定することをおすすめします。ファミリー共有はiTunesやApp Storeから購入したコンテンツなどを共有できるようにする機能ですが、位置情報を把握したりアプリのダウンロードを管理者の許可制にしたりアプリ課金を許可制にしたりできます。
有料アプリのように細かな制限や利用時間の制限ができるわけではありませんが、ファミリー共有を設定しておけばフィルタリングを通るアプリについても自分の目で確認することができます。
家族で複数台のiPhoneやiPadを利用している場合はファミリー共有を設定しておきましょう。