2017.09.20
iPhone8の発売とともにiPhoneでの利用もできるようになったauの新料金プランのピタットプランですが、本当に安いプランなのでしょうか。
まず、auピタットプランがどのようなプランか確認しておきます。auピタットプランは、データ利用量に合わせて料金が変動する従量制プランです。以前のプランですと、契約時に決めたデータ容量より少ない使用量でも決められた金額を払い続ける必要がありました。ピタットプランの場合はデータ使用量によって料金が変動するので、自分で月額料金をコントロールできます。
auピタットプランは通話スタイルによって料金テーブルが変わります。選択できる通話タイプは以下の3タイプです。
スーパーカケホ | 1回5分以内の国内通話24時間かけ放題 |
---|---|
カケホ | 国内通話24時間かけ放題 |
シンプル | かけ放題なしで20円/30秒の支払い |
それでは、それぞれの通話タイプでの料金表を見ていきましょう。ただし、2年契約(誰でも割)適用時の金額とします。また、端末の料金は別途必要です。
auピタットプラン(スーパーカケホ)
データ利用量 | 月額料金 | auスマートバリューでの割引額 | ビッグニュースキャンペーンでの割引額 | 両割引適用後の月額料金 |
---|---|---|---|---|
~1GB | 3,480円 | -500円/月 | 翌月から1年間 -1,000円/月 |
1,980円 |
~2GB | 4,480円 | 2,980円 | ||
~3GB | 5,480円 | -1,000円/月 | 3,480円 | |
~5GB | 6,480円 | 4,480円 | ||
~20GB | 7,480円 | 5,480円 |
auピタットプラン(カケホ)
データ利用量 | 月額料金 | auスマートバリューでの割引額 | ビッグニュースキャンペーンでの割引額 | 両割引適用後の月額料金 |
---|---|---|---|---|
~1GB | 4,480円 | -500円/月 | 翌月から1年間 -1,000円/月 |
2,980円 |
~2GB | 5,480円 | 3,980円 | ||
~3GB | 6,480円 | -1,000円/月 | 4,480円 | |
~5GB | 7,480円 | 5,480円 | ||
~20GB | 8,480円 | 6,480円 |
auピタットプラン(シンプル)
データ利用量 | 月額料金 | auスマートバリューでの割引額 | ビッグニュースキャンペーンでの割引額 | 両割引適用後の月額料金 |
---|---|---|---|---|
~1GB | 2,980円 | - | 翌月から1年間 -1,000円/月 |
1,980円 |
~2GB | 3,980円 | -500円/月 | 2,480円 | |
~3GB | 4,980円 | -1,000円/月 | 2,980円 | |
~5GB | 5,980円 | 3,980円 | ||
~20GB | 6,980円 | 4,980円 |
auスマートバリューは「auひかり」や対象の固定通信サービス(ネット+電話)またはauスマートサポートとセットの利用でau携帯電話の利用料金を割り引くサービスです。
また、ビッグニュースキャンペーンは機種変更・新規契約(他社からの乗り換え含む)と同時にauピタットプランまたはauフラットプランに申し込むことで、翌月から1年間利用料金が毎月1,000円割引になるキャンペーンです。キャンペーンの受付期間は、2017年7月14日(金)~2017年12月31日(日)で、9月22日(金)より、iPhoneも対象となります。
通信料金的には従来プランよりお得感があるauピタットプランですが、注意点もあります。
auピタットプランには毎月割が適用されません。そのため、スマホ本体の金額が高い場合は総支払額が高くなってしまうかもしれません。対策として、「アップグレードプログラムEX」(月額390円、25か月目以降は不要)が用意されています。機種代金を48回払いにして、2年経過後以降に機種変更する場合は、使用していたスマホが回収される代わりに残金の支払いを免除になるというサービスです。機種代金が最大半額になりますが、auに縛られることになります。
テザリングオプションが別料金になっているので、テザリングを活用したい人は注意が必要です。現在は無料キャンペーン中ですが、2018年4月利用分以降は毎月500円必要です。
ビッグニュースキャンペーンで月額料金が1,000円割引になるのは1年間限定です。1年後には月額料金が1,000円増えてしまうことにご注意ください。
auピタットプランは格安SIMと比較しても安いのでしょうか。格安SIMの中でもauのサブブランドで、昼でも快適に使えるUQモバイルと比較してみたいと思います。
UQモバイルの主要なプランはおしゃべりプラン/ぴったりプランです。両プランの違いは通話の無料通話分で、おしゃべりプランは5分以内の国内通話がかけ放題に、ぴったりプランは契約データ容量によって違いますが、月に60分~180分の通話料が無料になります。(2年経過後は、30分~90分)
おしゃべりプラン/ぴったりプランの料金表
プランS | プランM | プランL | |
---|---|---|---|
月額料金 | 1,980円(1年目) 2,980円(2年目~) |
2,980円(1年目) 3,980円(2年目~) |
4,980円(1年間) 5,980円(2年目~) |
データ容量 | 2GB/月(2年間) 1GB/月(3年目~) |
6GB/月(2年間) 3GB/月(3年目~) |
14GB(2年間) 7GB(3年目~) |
同じ5分以内かけ放題が付くauピタットプラン(スーパーカケホ)と比較することにします。
最安料金はともに1,980円で1年間限定です。2年目以降の最安料金も同様です。ただし、UQモバイルは2年間は2GBまで最安料金で利用できます。また、固定回線などとのセット割の適用も必要ありません。
auピタットプランの方がお得になるケースは、3つの場合が考えられます。1つ目は、データ使用量が月によって大きく変動する場合です。UQモバイルは契約データ容量を途中で変更できないので、使用量が少ない月も多い月もある程度ある場合はauピタットプランの方がお得になります。2つ目はUQモバイルのプランL以上にデータを使用する場合です。UQモバイルは最大でも14GBまでしか高速通信が使えないので、それ以上に使用する場合はピタットプランの方がお得になります。3つ目は時間制限がないかけ放題が欲しい場合です。格安SIMで時間無制限のかけ放題が欲しい場合は、Y!mobileか楽天モバイル(ドコモ回線)のどちらかから選ぶこととなります。
なお、かけ放題が不要な場合や昼の回線速度が遅くなっても良い場合はもっと安い格安SIMもあります。同じau回線を利用している格安SIMはUQモバイルの他にIIJmioとmineo、BIGLOBEモバイルがありますので、そちらも検討してみてください。
また、ピタットプランと同じように従量制のプランを設けている格安SIMもあります。現状ドコモ回線とソフトバンク回線のみではありますが、SIMロック解除済みのiPhoneであれば問題なく利用できます。ただ、Android端末の場合は対応している周波数帯の関係で山間部などで電波がつながりにくくなる可能性がありますのでご注意ください。